おそらく、世界で最も人気のあるペンシルパズル(鉛筆で書き込んで遊ぶタイプのパズル)は「ナンプレ」でしょう。
その「ナンプレ」は「数独」とも呼ばれます。
「数独」は『ニコリ』がつけた名前です。
日本ではどちらかといえば、数独のほうが認知度が高い気もします。しかし、海外では圧倒的に「数独」です。国内で「ナンクロ」を使っている人でも、海外で紹介する時は「sudoku」で紹介するくらいです。
名称こそ違え、パズル自体は同じものです。ルールが一部違う、なんてことはありません。まったく同じパズルです。

このようにあるパズルの名称が複数存在することは珍しいことではありません。
たとえば、「お絵かきロジック」は他に「お絵かきパズル」「ののぐらむ」「イラストロジック」「ピクロス」とまだまだあります。「サムクロス」だと「カックロ」「足し算クロス」「加算クロス」などです。
簡単に言ってしまうと、パズル専門誌の競争によりこの現象となったのです。
そう言っちゃうとその会社の方々に怒られそうですが、利益を追求する営利団体である以上、大なり小なりそういうことです
利益を得たい団体の思惑によって、読者はその名称混在による混乱に陥っているということなのです。
結局、読者、会社、パズルそのもの、いずれにとっても不幸なことになっていると思うのです。
名称が使えないのに、パズルそのものは他の会社が使っています。
さきほどの例の「お絵かきパズル」は西尾徹也氏が生み出し、世界文化社(株)で発表した大人気パズルですが、他の会社がどんどん問題を作って発表しています。
しかし、西尾さんには一銭も入っていません。



ご本人が言っていました
ペンシルパズル自体にはほとんどの知的財産権(特許権とか意匠権とか著作権とか)が適用されません。問題自体の著作権はあるはずです。
簡単に言うと、新しいパズルを考案してその問題を作って発表したとして、問題を真似するのは著作権違反で×、だけどそのパズルの新しい問題を作るのはOKということです。
ちなみに、パズルでもルービックキューブのような構造から新しいものとなると特許が取れる可能性はあるということです。
いや~、厳しいなぁペンシルパズルの世界。
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